ダンボール戦機 第38話『シーカー再生の時』

悠介社長が死ぬところを見て、改めて自分の関わっている事件に恐怖を覚え引きこもるバン。その頃他の者たちは、シーカーを再生させてイノベーターと戦うことを決意したお話。
直接悠介が死ぬ場面を見なかったからバンとアミやカズヤの受け止め方に違いがあったのかな?…まあ目の前で交通事故死を見たらそうなりますか。
今回は今まで感じていた色々な不満が一気に解消されたエピソードでございまして、偉そうに書きますと「全てを赦そう!」ということですね(笑)
アミが(騙されていたとはいえ、色々と悪行を繰り返していた)霧島に対してLBXを強化ダンボールの中に戻してあげたいんです、LBXが一番輝ける場所に!」と言った台詞がそれでございまして、ここまで単なる都合のいい道具でしかなかったLBXが、この台詞ひとつで本作の中心に据えられた瞬間でございました。
道具・玩具として人の喜びに寄与するべき存在としてのLBXダンボールの中に返す。38話かかりましたがこれで本作の最終的な目標が定まった訳でございまして、どうして今までこの台詞がなかったのか不思議でなりません。
こういう側面補強があってこそ、バンが父親を取り戻すという本作の大命題も活きてくるかと存じます。
他にもこれまで敵だった者たちをも受け入れたり、個人でしか動いてこなかった仙道やジンがシーカーと共に戦おうとしていたりと、38話かかりましたがようやくキャラが物語を動かし始めたように見えました。