真剣で私に恋しなさい!! 第10話『真剣で私とぶつかりなさい!!』

まだまだ続くシリアス話。
視聴しておりましてこのシリアス話自体が悪いのではなくて、この作品の構成が悪いんじゃないかと感じてしまいました。
お話と申しますか物語と申しましょうか、それは監督以下スタッフの専権事項でございますので、何を語ろうと何を描こうと問題はございません。ただシリーズ全体を通して色々な事を語るのであれば、せめてバランスには配慮していただきたいかなぁ、と。
この作品の第1話は、原作を知らないものには全く意味不明のエピソードではあったのですが、それでも「楽しそう」な雰囲気だけは伝わってまいりましたし、それ以降のアレな(笑)エピソードの数々も「そういうものだ」と視聴してまいりました。
で、後半になりましてシリアス(というほどのものではないのですが)なエピソードを語りだしたのですが、正直「順番が逆」であれば今感じているような違和感を覚えないで済んだような気が致しております。
前半で今のエピソードを見せておいて、各キャラの能力や相関関係を明らかにし、それらを笑いの要素に転じて最終的に「川神大戦」へと至れば、あの合戦の意味ですとか人物間の物語などが上手くまとまったんじゃあないでしょうか?
冒頭でインパクトのある描写を見せたかったのかもしれませんが、状況を把握できなインパクトは効果が薄いような気がしましたし、今の中途半端な社会批判を核にした物語も気合の空回りのよに見えますし…。
キャラの持つ無茶苦茶な特性が物語の進行を阻害しているように見えては失敗の誹りを受けても仕方のないことでございましょう。
高山カツヒコさんと元永慶太郎さんが組んでこれでは、ねぇ。