へうげもの 第二十八話『古田織部とファイアーズ』

左介、染付志野茶碗を売り出して数寄の天下を狙おうとす、の巻。
利休も左介も己の「数寄道」を究めようとしておりまして、そのあくなき探究心の描写は楽しかったのですが、物語も佳境に入ってまいりまして、どうしてもそちらに重心がかかっているように見えまして「数寄」の描写が甘いかなぁ。
確かにこの時代と左介たちの数寄は切り離せないものでしょうから、どちらかの描写を重点的にとはいかないでしょうが、左介たちも歳を取って前半の頃のようなギラギラとした部分が欠けてしまっているように見えてしまいまして、そこが最近気になってしまいましてねぇ。
単なる歴史ものにはして欲しくないものでございます。