BLOOD-C 第11話『たれをかも』

街全てが小夜を試す実験場だったと明らかになったお話。
そして街の中の住人も、小夜の同級生もすべてエキストラで、皆さん欲望の塊であったと(笑)
作中「日本政府も米軍も…」という台詞がございましたが、そういたしますと小夜を捕えた文人はどの勢力の関係者なんでしょうか?
ここへ至るまでが長かったように感じられましたが、精神的に追い詰めるタイプのホラー作品といたしますと、前半の抑えた作風は必要だったかもしれません。
ただ、映像作品でもあり、さらに言えば本作がアクションホラーとするならば、そしてまた週1回放送のテレビアニメということを考えますと
ハッタリが不足していた
と書いてもいいでしょうか。
毎回何かしらの山場・見せ場がある「フォーマット」に抵抗していたのかもしれませんが、「薄い」謎を希釈していたような印象が拭えませんでした。
物語がこういう展開でございましたのではっきりとした描写ができなかったのは理解できましたが、「古き者」を倒す度小夜の苦しみや記憶を視聴者に明かしていても問題なかったように見えました。
で、毎回小夜の記憶がリセットさせられて…、「古き者」を倒した記憶が消えるのはダメなのか。創作は難しいですね(笑)