夏目友人帳・参 第十一話『映すもの』

友人のために鏡を探していた妖のお話、後編。
友人に気を使うのだけれど、それでは本当の友人とは呼べない。しかし何もかも打ち明けてしまった方が良いのかというと、必ずしもそうとは言えない。正解のない答えを探しつつ迷いながら生きているのは妖も人も同じといったところでしょうか。
この作品自体が答えを提示しているわけでなく、あくまで問題を提示して投げっ放しにしているのですが、だからこそ生まれる余韻というものがあるのだなぁ、と。
ひとつの問いに、観客の数だけの答えがそれぞれの胸の中にある。年齢・性別・生い立ちなどで受け止め方は様々。
…おっさんはいつも涙ぐんでしまいます(笑)