花咲くいろは 第18話『人魚姫と貝殻ブラ』

ナコチのお話。
自分を過大評価するのも問題ですが、卑下してしまうのも問題でございまして、自分に自信を持てない菜子の姿は痛々しいものでございました。
高校生でなくとも人はコンプレックスを抱えて生きているものでございますが、大人になるとそれを隠す手立てを憶えてしまいまして、それはそれで何か嫌なんですけどね。
ナコチはそんな自分を変えたいと奮闘しておりましたが、実は変わらなければいけないのは性格ではなくて「変わった後どうなりたいか」の生き方であったというお話でしたでしょうか。
それと同時に「本質は変わらない」と人生経験豊かなスイの語らせて、若者に指針を見せたと。本質さえしっかりしていれば表面の事なんて気にするなってことなんでしょうねぇ。
この辺のお話は岡田さんも通ってきた道なのだろうなと、邪推しまくりでございましたよ(笑)
不安に押し潰されそうになった若い時、誰かの言葉で救われる事ってクリエイターでなくたってありますからねぇ。それを人魚姫のお話を借りて外界(ナコチにとっては世間)への憧れと怖れとして描いたんじゃないかと。
進みたいけれど怖い。怖いけれど進みたい。行ってみなければ何もわからない。勇気を出して進みなさい、きっと誰かが見ていてくれるから。
岡田さんの若人に向けた応援が聞こえてきたエピソードでございました。
あっ、作画の気合の入ったナコチの人魚姿、なかなかエロかったです(笑)