シュタインズ・ゲート #16『不可逆のネクローシス-Sacrificial Necrosis-』

見知らぬ時代の東京の片隅でバイト戦士失意のうちに死す、というお話と、見知らぬ時代の東京の片隅で僅かばかりの希望を抱きつつバイト戦士死す、というお話。
Dメールを送って世界線を移動して、多少なりとも「救われた世界線」に到達したのは初めてじゃないでしょうか。
「やるべき事がありながら、それを為しえないうちに死んでしまう者の無念さ」というのはおっさんの涙腺を最大に刺激いたします。鈴羽が岡部に残した手紙の文面の異様さ(「失敗した」で埋め尽くされた便箋)が、鈴羽の無念さを見事に表しておりまして
おっさん号泣。・゚・(ノД`)・゚・。
そしてその手紙の最後のメッセージ「豪雨の晩にわたしを引き留めないで」も、その後鈴羽が父親であるダルと会えた事や、多くの仲間を得た記憶も消し去ってしまう事を意味している事に気付き
泣いた。・゚・(ノД`)・゚・。
そこまでして鈴羽が得られた成果が…、現時点では不明。あんなに大きな犠牲を払ったというのに。「ダイバージェンスメーター」は0.3から0.4に変化して、運命の8月13日でもまゆりは死んでおりませんでしたが、あそこにいるはずの紅莉栖がいなかったのが気になってねぇ。
ただ、作品といたしましては、岡部の闘志に火をつけるといった意味で鈴羽の犠牲は意味がなかった訳ではございませんね。彼はまゆりを救わなければなりませんし、鈴羽をも救わなければならなくなったのですから。
主人公に課せられたものが困難で大きい程、それを得た時の開放感は大きくなるでしょうから、岡部の役割は重大でございます。…初めて岡部を応援したくなりましたよ(笑)