日常 #16『日常の第十六話』

そうなんだよなー、スターバックスのあのメニューって、おっさんにも敷居が高くて(笑)
さて、今回も京都アニメーションの異常な表現力で存分に笑わせて頂き大満足でございました。
細かいギャグを見事な表現力で補完しながらここまでまいりましたが、気が付くとさして丁寧に描いていたとも見えなかったのにキャラが立っておりました。
今回もカフェのパートはゆっこ以外で成立していたかと自問いたしますと…、あのリアクションをできるのはゆっこだけでしょうねぇ。麻衣やみおなら違う笑いで成立するかと存じますが、あの「オチ」を含めて絶望感を笑いに転化できるキャラはゆっこのキャラがあっての事でしょう。
同じように、みおの大量殺人(笑)のパートもみおのキャラがあっても事でございまして、それぞれが確固たるキャラを確立しております。特段内面を描いたエピソードがあったとも見えませんでしたが、それぞれが担当する笑いの内容を個性として定着させていたんですなぁ。
「笑顔の天才」(@みお)というゆっこにつけられた個性も今回最後のエピソードでその威力を発揮いたしました。「なの」に取りついていた不安を一掃するキャラも、やはり「おバカなゆっこ」でなければならなかったでしょうから。
そして人知れず「ネジ」を門柱に置いて行くのは麻衣でなければならなかった、と。
ここまで来ますと、このキャラならこう動く、こういうリアクションをするといった先入観を裏切る事で別の笑いも作れそうですし、可能性は広がりますね。
「なの」
これまで彼女のついてきた「タメ息」は不安から出たものとすると、最後についた「タメ息」はゆっこから贈られた不安を一掃した後の「安心」のソレだったでしょうか。上手い演出でございました。…いやいやいや、良い話で「落とし」てどうする!(笑)