DOG DAYS EPISODE 12 『4つの条件』

リコ、シンクの送還方法をついに見つけるの巻。
よくある例その1
「…2週間分の記憶を失くした少年は、その後平穏な時間を過ごすうちにその事を忘れるようになりました。ですが時折野原でフリスビーで楽しげに遊んでいる犬を見ている時、懐かしいような、それでいて心の痛みを感じてしまうのでした。そして思うのです。僕はなにかとても大切な忘れてしまっているのではないかと。でも少年はその事を永遠に思い出すことはありませんでした」
よくある例その2
「…2週間分の記憶を失くした少年は、その後平穏な時間を過ごすうちにその事を忘れるようになりました。ですが時折野原でフリスビーで楽しげに遊んでいる犬を見ている時、懐かしいような、それでいて心の痛みを感じてしまうのでした。そして自分の方へ飛んできたフリスビーを追ってきた犬とぶつかった時、失っていた記憶が全て蘇ってきたのです、その時足元にあの魔方陣が輝いて…」
特殊な例
「少年は2週間の記憶を失くし宇宙人に攫われていたと周囲の人間に説明したのですが、誰にも信用してもらえませんでした。世間の冷たい視線に耐えられなくなった少年は、上半身を布団で覆って自分と外界を遮断してしまうのでした、そう従兄が現れるまでは」
まあなんです、異世界から召喚された者が帰還した時、「異世界の事を忘れてしまう」「覚えていてももう2度と訪れる事ができない」「自分の意志で自由に行き来できるようになる」というのがパターンかと思いますが、本作の結末として相応しいのは三番目のそれかと。
例えば姫様サイドで物語が進行していれば一つ目のパターンが据わりが良さそうで、シンクは忘れてしまっているけれど、姫様は時折シンクと遊んだ花畑でリコの作った装置を使って地球に居るシンクを眺めるのでしたと言う結末も悪くないかもしれません。
シンクがもう少し高い年齢で、姫様と恋仲になっていたのなら二番目も切ない終わり方で、余韻と言う点では申し分なし(笑)
ただ、上記二つの例は「異世界が存亡の危機に陥っていて、それを地球からやってきた勇者が救った」といった前段なしに成立させるには無理があるかと。
フロニャルド」といった聞いただけで力が抜けそうな世界の物語で、しかも大運動会(笑)の援軍として召喚されただけにしか見えない勇者の物語といたしましては三つ目が一番適切だと思うのですよ。
さて、答え合わせは一週間後!