DOG DAYS EPISODE 10 『勇者と姫と希望の光』

シンクとミルヒが協力して魔獣を鎮めたお話。
…迫力のある作画と展開の早さに誤魔化されそうになりましたが、レオ閣下の見た夢には「この映像の未来はいかなることがあっても動かない」といった「呪い」がかかっておりまして、であればその「呪い」を解除するための説得力溢れる描写があるものだと考えていたのですが、…有耶無耶のままでございましたねぇ。
もちろん「細けぇことは(ry」とスルーしても良いのかもしれませんが、あの台詞が出た時に「高いハードルを…」と考えた者といたしましては、理路整然とした解決策が用意されているものと楽しみにしておりましたので非常に残念でございました。
創作においてどのような仕掛けを用意するかは創作者の苦しみと同時に喜びでもあろうと考えておりまして、「そうきたか!」と読者(この場合は視聴者ですが)を唸らせて頂きたかった。
理路整然と書きましたが、理論的に正しくなければならないと言っているわけではございませんで、作品世界に相応しいものであればどのように珍妙な論理でも構わないのでございます。だってこちらは説得される気満々(笑)なのですから。
それと盛り上げようとするあまり、この魔獣の設定になったのだと考えますが、う〜ん、シリアスなお話よりも間抜けな魔獣ですとか、フロニャ力のご本体の登場といったバカげたお話の方がこの作品には相応しかった気がいたしましたし、魔獣の力で右往左往する国民を騎士たちが守ろうとする描写は絶対必要だったですよね?
作品そのものには何の不満もないのですが、細かい部分が気になって仕方がなかった、そんなエピソードでございました。