電波女と青春男 第2章『失踪する思春期のレヴェリー』

公式サイトの「STORY」では「失踪する思春期のレヴェリー」なのですが、電子番組表で受信したもの(録画タイトルですね)ですと「失踪する思春期のパラノイア」になっていて、でも本編の表示はやっぱり「レヴェリー」となっていて…、なんだこれ?「パラノイア」という言葉が拙いんでしょうかねぇ、う〜ん。
そういったタイトルの謎(笑)を含みつつ本編も謎だらけでございます。
こういう原作だからシャフトに仕事が回って来るのか、それともこういう原作だからシャフトが仕事を引き受けるのか分かりませんがとにかく台詞の量が多い作品でございます。
いや、文字数を数えたらそんなに多くはないのかもしれませんが、緩急(台詞ありのシーンと台詞無しのシーン)が激しくて、台詞ありのシーンは言葉の洪水といった印象でございます。
ではその言葉に意味があるのかと言えば…、現時点では不明(笑)
台詞が多い作品はシャフトだけが作っている訳ではございませんが、シャフトが特徴的なのは台詞が多くなるとキャラクターの動きが少なくなったり、風景のカットに変わって言葉に集中させる演出が施されていることでございまして、そしてその台詞が終わる頃キャラの印象的な絵が画面に映し出されることでしょうか。
その効果が如何様なものかは分かっておりませんが(笑)、作品に不思議なリズムを与えているように感じられまして、実に心地良い仕上がりになっているかと。
内容。
エリオ自身に語らせているのではなく、その周囲の人々からエリオの情報を断片的に開示。その結果、彼女の空白の3ヵ月六か月が事実は明らかになったけれど内容は謎のままという上手い仕掛けになっておりました。
これでエリオは引きこもりの電波女なのか、あるいは本当に宇宙人とコンタクトしてああなったのかが曖昧になり、この不安定な状態がまだ続くこととなるようですね。
SF的展開が待っているのか、それとも心の傷を癒す物語になるのか。気持ちのいい「五里霧中」でございます。