夢喰いメリー 第12話『夢魔』

ミストルティンを倒すためにはレオンの銃が必要なのだけれど、その銃の弾は6人分の夢魔が死ぬ時の断末魔が必要だったことが分かる。勇魚を救うためにメリーたちに残された時間はなく、倒す手段を持たないままミストルティンとの戦いが始まった、というお話。
ところどころで挿入されていた、勇魚の家の階段に置かれたぬいぐるみの意図が分かりませんでしたー、悔しい(笑)
ポツンとさびしそうに見えたあのぬいぐるみは、誰かを暗示していると思うのですが、それが誰を指していたのかが、ね。最後に画面に出た時、夢路くんの食べかけの御飯が添えられておりましたので、飯島先生のこと…、そんな訳はございませんね。
こういった作品は何度も何度も観返す作業が必要で、観返しているうちに監督が意図していたものが見えてくると思いますが、その時間がなかなか取れないところが辛い。…いや自分で作れば良いだけなのですが。
といった訳で折角の「ごちそう」を完食しないまま物語は最後の戦いとなりました。
ミストルティンの圧倒的な力の前になす術もなく倒れて行くメリーとエンギ。この場面の描き方は凄いの一言でございまして、処によりましては「カメラを引け」といった意見もあるようなのですが、これは引いた事で失われてしまう迫力とのバーターでございますし、これが監督が作り上げてきた個性なのですから、そのカメラワークを楽しむ方が宜しいかと存じます。
夢路がエンギの剣を手にしてミストルティンと対峙いたしましたが、果たして夢の中で人間に何が出来るのでしょう?「低熱量」の本作もそれなりに盛り上がってまいりましたね(笑)
それにいたしましても「ジョウン・ドゥ」と「エルクレス」の出番はもうなさそうですね。う〜ん、やはりこの尺ではそこまでは行けませんでしたか、そこが残念でございます。