放浪息子 #5『夏のおわりに〜Long, long shadow〜』

夏休みに倒錯劇の脚本を仕上げる事にした二鳥たちのグループはさおりの家で作業に励む。そこへさおりの幼馴染の二宮文弥がやって来て、皆の前で二鳥の隠された趣味(?)を暴露してしまうのだった、というお話。
ジワジワ来ます
ダイナミックな展開というものとは全く無縁な作品ではございますが、そもそも何をもって「ダイナミック」と呼べるのかという問題もございまして、二鳥くんの高槻さんへの想い、有賀くんのこだわり、千葉さんの行き場のない想い…。揺れ動く感情は結構ダイナミックなのですが、見えにくいという処が本作最大の弱点なのかもしれませんね。
さて倒錯劇。
ここはすんなり「二鳥・高槻ペア」か「二鳥・千葉ペア」、少しひねって「二鳥・更級」を予想しておりましたが、まさかの「有賀・千葉ペア」でございました。
千葉さんについては本作のヒロインのひとりでございますから納得でしたが、てっきり脇役だと思っていた有賀くんにもスポットライトがあたるとは(笑) いや、作中でも語られておりましたが、脇役などというものは現実には存在しないのでございましたね。この有賀くんの役割がなんであるかは次回以降ということで。
皆でする花火。
美しくも儚く、そして永遠へとつながる記憶となるんでしょうねぇ。それにいたしましても、手書きでは出せない透明感を感じさせて下さり、CGの威力をまざまざと見せてくれたシーンでございました。
私はCGに否定的なのですが、要は使い方次第という事を教えてくれたシーンでございました。