日常 #2『日常の第二話』

モニターの前で爆笑した!
視聴した後で冷静に各エピソードを振り返りますと「ネタ」として爆笑するということございませんで、どちらかと言えば「クスッ」といったレベルであろうと思います。
ただ本作のタイトルは「日常」でございますし、目指すところは「日常の中に非日常を放り込むことで生じる落差を笑う」で、「クスッ」というのは作者の望むところではないかと勝手に考えております。
原作は読んでおりませんので経験的に想像するしかございませんが、コマとコマの間に微妙な「間」がありその行間を読んで楽しむ作品なのではないでしょうか?
アニメでその間の再現が出来ているのかどうかは分からないのですが、このアニメは(すべてのエピソードではございませんが)その間を過剰ともいえる動きと演出で埋めておりまして、それが実に上手く機能しているかと。
今回の中では自分の性癖を必死になって隠そうとする「みお」と「祐子」の追いかけっこのシークエンスがそれでございまして、評判としては二人が廊下を疾走するシーンの作画が良かったようですが、私はその前の「祐子がみおを振り切ろうと加速し始めた」最初の部分で爆笑してしまいました。
その前までは「日常」、みおのただならぬ雰囲気を感じ取った勇子が加速し始めた「非日常」に切り替わったあの瞬間、あそこの演出と動きが実に楽しかった(笑)
「無駄な作画」(褒め言葉)と言われることも多いですが、この作画能力がなければあのシーンは生み出される事もなかったでしょうし、この世に無駄なものなんてない事を改めて教えて頂きました(笑)