TIGER & BUNNY #01『All's well that ends well.(終わりよければすべてよし)』

シュルテンビルトを舞台に繰り広げられる「NEXT」と呼ばれる能力者たちの活躍を描いたヒーローもの、…でいいのかなぁ?
さすがサンライズは商売がうまい(笑)
作中のヒーローたちに実在のスポンサーがついているといったところが新機軸でしょうか。これの良い処は「セールスを気にしないで制作費を回収できる(…深夜枠ですと期待出来るほどのスポンサー料が発生しているとは考えにくいですが)」ことで、悪いところは「スポンサーロゴがついたキャラは万遍なく活躍させなければならないし、悪役に転じるようなストーリーも作りにくい」事でしょうか。この辺は如何様にも処理できそうですからあまり心配はしておりませんが。
ただ一番恰好のいい「バーナービー」のスポンサーが「BANDAI」なのは納得がいきません(笑)
お話は「かつては4番を打っていた主砲も寄る年波には勝てず、今年入団のスーパールーキーにチームを追い出されそうになるお話」と書くと適切でしょうか。しかもそのルーキーとコンビを組むことまで強制されてしまう中年の悲哀が涙を誘います(笑)
単純にセールスの事だけを考えたのなら登場するヒーローたちを全員(色々なタイプの)女性にしてしまえば簡単なのですが、上記のような「スポンサー戦略」を試みながらその対極のような中年を主役に据える辺りにサンライズの本気を見た!…のかもしれません(笑)
別れて暮らす娘さんの存在ですとか、対峙しているものは「中年の内なる自分」であるのなら、作品世界の設定(悪人を逮捕するまでをリアルタイムでテレビ放送する)を含めて面白い作品になるかもしれません。