レベルE #11『Field of dreams!』

雪隆が所属する如月高校は甲子園をかけた県大会決勝へとバスで向かっていた。だが途中で不思議な力が働いて、気が付いた時はバスは「甲子園球場」のフィールドにど真ん中にいた、というお話。
やはり雪隆の容赦のないツッコミが王子とはベストマッチでございますねぇ。
クラフトさんも悪くはないのですが、立場上若干の抑制があるのに対しまして、雪隆にはその遠慮がないのが見ておりまして清々しい(笑)
そして王子の存在も不可欠でございますね。このお話で彼が登場しなければ「脱出不可能の窮地に追い込まれた高校生たちのサバイバル、そして疑心暗鬼から内部崩壊のバッドエンド」が順当だと思うのですが、王子が登場した時点でそちらの可能性が自動的に消滅(笑)
今回も1話完結でしたが、連作短編としてはこれくらいの長さが丁度良く感じられました。
このキャラと作品世界を使ってなが〜く続けて頂きたい気持ちもあるのですが、こうした短編はセンスが重要でございまして、冨樫さん以外でこのキャラたちを動かせる訳もなさそうですので無理ですね。
…あっ、冨樫さんにアイデアだけ出してもらうという手もあるか。絵を描かないで済むみますから、イケそうな気も(笑)
ちなみに山形県高校野球は大変弱いので、甲子園の決勝に進むなんてことは、それこそ王子がなんらかのズルをしない限りありえません!(笑)