夢喰いメリー 第8話『夢回廊』

夢路とメリーが由依とエンギと(直接)対面し少し事情が分かりかけてきた時、エルクレスに導かれ「現世」に現れたランズボローが襲いかかってきた、というお話。
注目は勇魚の周囲が怪しい雰囲気になっていたところでございまして、夢路は夢魔の脅威を認識しているのですから身近な人間の「夢判断」くらい毎日した方が宜しいのでは?と画面にツッコミを入れてしまいました(笑)
お話自体は核心に近づきつつあるようなので、しばらくは黙って事の成り行きを見ているのが「吉」だと思いますが、う〜ん。
今回の絵コンテ演出担当の木村延景さんは(私の知っている限り)「キャシャーンsins」でも山内監督とお仕事をなさっていた方で(いや、「電脳コイル」でもお名前は知っていたのですが)、そう違和感のない方なのですが、それでも山内監督の「重さ」や得体の知れない「暗さ」というものが再現できていなかったなぁ、と感じられてしまいました。
まあ各人の「個性」もございますので、監督の個性をトレースする必要は全くございませんし、今回のように比較的ギャグ描写や「狙った絵」が多い回であれば「重さ」「暗さ」がないのも当然なのですが。以前書いた通り、私がこの作品に求めているものがその「重さ」「暗さ」だと言うだけの事なのですがね。
…あんまりそういう事に拘らない人間なのですが、そんな人間でも山内さんとそれ以外の方々の個性の違いが分かってしまう、いえ個性際立つ作品でございます。