レベルE #10『Boy meets girl』

「人魚型宇宙人」とカラーレンジャーのファンタジー
上手い!
と視聴後膝を打った訳ですが、それもこれも王子が登場しなかったからかもしれません(笑)
冒頭、人魚によって殺された男が清水の父親の会社の偉い人だったということが最後に活きてきたり、前回登場時には全然存在価値がなかった(ように見えた)異星人の先生が清水に助言したり陰ながら子供たちを助けたり(暗殺宇宙人という設定でしたので当然の活躍)、いつものナレーションの「現在、地球には数百種類の異星人が行き交い生活している」がラストシーンで二股尾びれではない人魚の登場(当然異星人なのでしょう)に唐突さを感じさせない効果を持っていたり。
少なくとも本作の初期設定から全く逸脱することなく、いえ、余すところなく活かしきった構成に完敗乾杯!
これで人間の本性の醜さですとか、極悪宇宙人のやってきた非道な行為も描かれていれば(そして個人的にはそこが見たかった)完璧だったと思いますが、それを描いてしまうとテレビで放送出来ないでしょうし、最終的にファンタジーとして後味良く終わる事もかなわななかったでしょうから、これはこれで(笑)
本作においての王子の立ち位置が、あくまで「人の悪い善人(いや、矛盾しておりますなw)」「トラブルメーカー」である以上、こうしたエピソードには登場しない方が良かったのかもしれません。
次回は王子大活躍?犠牲者はまた雪隆くんか(笑)