かみちゅ!第13話『やりたい放題』

世の中はクリスマスを控えて浮かれ気分だったが、自分の家の神社が閑散としている事が許せない祀は一計を案じ「ゆりえ様感謝祭」をクリスマス当日にぶつける事にした、というお話。
表面上は西洋伝来の行事に対して異議申し立てをして、「和と洋」の対立を面白おかしく描いているように見えなくもないのですが、もちえろん本作のスタッフがそんな事を描きたかった訳ではなく。
「行事」というものの本質(少なくとも日本人にとって)は「大切な人たちと集まって笑顔で語らうこと」にあるのだろうというのが、このエピソードでスタッフが語りたかった内容だと思います。
それは出来るだけ多い方がいい訳でございまして、そのためであれば「神様」であろうと「仏様」であろうと利用してしまう「方便」なわけです。
ありとあらゆる行事を宗派を超えてしまいますが、市井の人々がささやかな幸せを確認するために「利用」するのですから、神様も仏様も笑って許してくれる。堅苦しく考えなくてもいいんだよ、と。
多分こうした考え方はよその国の方や信仰を心の支えにしておられる方々には理解されないとは思うのですが、神様でも利用する日本人の「たくましさ」を表す良いエピソードだったと思います。
人が幸せなら神様も幸せ。素敵な考え方じゃありませんか!