かみちゅ!第11話『恋は行方不明』

みことと章吉が学校に登校しないで行方不明になったお話。
このエピソードはみことの恋のお話なのですが、大好きな人(?)は別な人が好きで、その相手が素敵な(少なくともみことにはそう見えている)姉であることから最初から勝負を放棄してしまい逃げたしたところから始まっておりました。
上手いなぁと思ったのは、みことを一人で逃げ出させないで章吉くんを同伴させたところでございまして、悩みと言うものは一人だけで考え始めますと悪い方悪い方へと向かってしまうものなのですが、その歯止めとして章吉君が効いておりました。
ただ、このエピソードのキモは「恋」そのものにある訳ではなくて、姉に対して「憎いけど憎めない」といった自分の邪な感情に気づき、そしてその感情のやり場のなさに「逃げ出した」といったところにあるのでしょう。
ですから誰よりも自分を心配してくれた姉の涙を見て自分も涙を流し、そうした負の感情を洗い流して浄化した…、と見るのは考え過ぎか(笑)
気持ちの整理をつけるのに日常からの隔離というのは有効でございまして、しかしそれを中学生がしてしまうと大問題になってしまいます。でも中学生だって中学生なりに色々考えて、自分なりに結論を出しているのですから大人はそういう気持ちを章吉やみことの家族のように大事にしてあげなくちゃいけませんね。
…言うは易し、か。