STAR DRIVER 輝きのタクト 第二十二話『神話前夜』

演劇部「夜間飛行」による「神話前夜」上演。
「学園生活の『華』として演劇の上演は必須だよなぁ」などといつものように呑気に視聴しておりましたが、そこで繰り広げられていた内容は細部が微妙に違っておりましたが、これは「さかなちゃん」がヘッドに語っていた物語の「オリジナル」というもののようでした。
「かつて愛する女を救うための道具として『船』を手に入れた男が、その船が目的となってしまい女を顧みないで旅立ってしまった」
「さてタクトくん、君は同じ過ちを犯さない自信はあるのかい?」(意訳)と問うたのが宇宙人(もしくはその末裔?)らしい部長と、その相棒が喋る「謎の生命体」の副部長といった衝撃の展開でございました(笑) それとヘッドの年齢は見た目よりも随分いってるはずなのですが、その彼を「やれやれ、オヤジはダメだな」と切り捨てる部長の歳って一体(笑)
と言った訳で、完全に意表を突かれました、脱帽。
これは完全に負け惜しみなのですが、ここに至る過程で多少なりともそれらしい「匂い」のようなものを描いていただきたかったですし、その方が想像を働かせる余地があって面白かったんじゃないかなぁ。
ただ、本作スタッフにとってそんなことはどうでも良い事で、見てもらいたいものは青春の真っただ中で一生懸命生きる若者たちの姿のような気がしておりますし、今回16話「タクトのシルシ」の「ハナ」が再登場したのも、親友を喪って遠いところへ旅立った後のタクトの成長を、彼女の眼を通して描きたかったからなのかもしれませんしね。
ですのでこれらの衝撃の事実(笑)はあくまで「幕引き」のための方便に過ぎないのかもしれません。
そして「エントロピープル」ですとか「小動物」ですとかシンクロニシティしておりますなぁ、もう副部長が「ボクと契約して銀河美少年になってよ」と喋っても私は驚きませんよ(笑)