こどものじかん 6時間目『おもいで』

レイジと秋とりんの過去のお話。
…泣いた。いえ、お話自体は「ありがち」なものでございまして、これだけを抜き出されてアニメや実写にされたとしても「ケッ!」と思っちゃうんですが(笑)、この「過去」があって今のりんやレイジがあるのだといった流れに泣いた訳でございまして。
それにこれは無理に泣かせようといったお話ではなくて、生きることは多くの悲しみの連続なんだけど、ほんの僅かな幸せがそれを打ち消してしまうのだよといった事を描いているお話でございまして、その中のレイジと秋、それにりんの健気さに泣かされた、と。
大袈裟な場面もなく外の風景で移って行く季節が語られ、それが秋の残された時間を表現されておりまして、…病院から帰ってきた秋の表情は殆どございませんでしたが、青白く痩せこけた手だけで十分語って下さいました。
で、こういう静かなお話なのに今回も「目隠し画面」がございました。問題のシーンは秋とレイジのベッドシーンでございましたが、あそこは残り少ない「生」を悟った秋と、そうとは知らないレイジの愛の確認シーンでございますので目隠しする必要はないと思うんですけどねぇ。…無粋の極みでございます。
この「過去」を抱えて後半戦に突入でございます。