魔法少女まどか☆マギカ 第6話『こんなの絶対おかしいよ』

「嘘は言ってない、全部喋っていないだけさ!」というお話。
前回「契約を完了したさやかの影がまるで魂(あるいは「生命」を)喪って倒れてしあったように見えたところ」などと書きましたが、当らずと言えど遠からずといったところでございましたね、キュゥべえ(面倒なので以下「QB」と表記いたします)恐過ぎだ(笑)
さやかのソウルジェムをまどかが投げ捨てた事に対するリアクションで、ほむらは直ぐにそれを追いかけておりましたので「ソウルジェム=本体」であることを知っていたのでしょうが、京子は知らなかったというのが意外でございました。
ほむらはどこまで知っているのか? それは初回でQBを倒そうとしていた事と関係があるのか? う〜む。
事ある毎にまどかを魔法少女にしようとするQBの描写が怖い。今回は搦め手と申しましょうか、間接的手法(笑)を弄してさやか経由で魔法少女にしようとしておりましたが、本当に「悪魔」に見えてまいりましたよ。
「悪魔」と言えば、古今東西悪魔との取引は上手く行かないものと相場が決まっておりまして、さやかがその人生を捨ててまで願った結果が雄介との別れという事に。…無常ですね。
ただこれは、京子の言ったように「他人のために」ではなくて、さやかに「打算」があったからという風におっさんには見えました。もし見ず知らずの他人のために「願い」を捧げていたのなら…、いやそれはこの作品には必要のない部分ですね。
この作品が語ろうとしているのは「美しいけれど誰もが持ち得ない善意」などではなく「嫌らしく醜いけれど誰もが抱えている悪意」の方なのですから。QBは単にその象徴に過ぎないかと存じます。
まどかの母が語る「大人になるために」は穢れを纏っても自己を確立させておくために必要な呪文なのかもしれませし、成長とは汚れて行く事と考えますとQBの存在は具体化した「通過儀礼」にも見えますねぇ。
最終的にまどかが魔法少女に「なる」事は確定しておりますが、穢れ多い大人になってまで彼女が叶えたい願いの正体が今後の焦点でございましょう…、まあ先走りしないで待つことにいたします。