ハートキャッチプリキュア!第49話(終)『みんなの心をひとつに!私は最強のプリキュア!!』

大団円。
今週も脚本・演出(今回は長峯達也さんだけですが)・作監が同じでございまして、うん、この2本だけで劇場版の品質はございました。色々と頑張り過ぎ(笑)
プリキュアシリーズ」というものをこれまで観たことがございませんで、本作が初体験となった(それも7話からという中途半端さ)訳でございますので、本作が他のシリーズとどこが違って、どこが違っていないという比較は出来ません。
本作も積極的に視聴しようといった姿勢だったわけではなく、たまたま早起きをした時何気なく観た、ただキャラデの「馬越嘉彦」さん独特の絵柄に引っかかった(笑)それだけなんですがね。
ですがきっかけは何であれ、本来の視聴対象者から遠く離れたおっさんを約1年間毎週毎週日曜日を楽しみにさせた作品を作ってくれたスタッフの腕の見事さに拍手を贈りたいと思います。
本作で語られていた多くの事は「美しい建前」でございました。一般的に建前はネガティヴに捉えられがちでございますが、建前とは本来「理想とするもの」と考えておりまして、決してネガティヴなものではないと思います。
語るだけで自ら動いて実現・実行・実践しないからそう捉えられてしまう訳で、語った事に近づこうと努力する部分に力を込めていたように見えましたし、ラストシーンでそれぞれの夢を語り、そこへ向かって歩き出した彼女たちを写し出しておりましたが、そこに子供たちに向けた明確なメッセージがあったと思います。
奇を衒ったところを極力排除して王道を歩む。作り方といたしましてはとても「古い」作品ではございますが、「幼児向けアニメ」として生き残っていてくれた事がオールドアニメファンといたしまして懐かしくもあり嬉しい作品でございました。
その上で、「大東映」の実力を見せつけられた作画陣の頑張りも賞賛に値するかと存じます。一年間楽しい作品を送り出してくれたすべてのスタッフに感謝!