Rio Rainbow Gate! #02『ゲートホルダー』

この世界に13枚しか存在しない「ゲート」を賭けて、エルビスがリオに戦いを申し込んできた!というお話。
初回を観た時は、リオがカジノに来たお客を次々と幸せにするお話で進行するのかと思っておりましたが、「13枚のカード」という「芯」を用意していたようでございます。
この程度(失礼だな)の「芯」であっても、あるとないとは大違いでございまして、これで「ゲート」を求めてくる相手ですとか、初回のようにお客様ですとか、カジノで働く他のキャラなど、物語を動かす大義名分とバリエーションができましたね。
ですので、今回のエピソードそのものにつきましては何も不満はないのですが、対戦するルーレットの仕掛けですとか、リオとエルビスの心理描写(?)が非常に残念なことになっていたように見えまして、そこで全てが台無しになっていたような…。
カジノのゲームは、例えば前回のポーカーにいたしましてもそうなのですが、絵的には地味なのですが、そのかわり心理的な緊迫感、ひいては人間の本質が露出するものだと思っております。
そういったものを描こうとしないで、遊園地のアトラクションのようなルーレットで「絵的に」派手にしてみたり、挙句の果てに意味不明なビーチバレーのシークエンスを挿入してみたりと、迷走の極みではないでしょうか。
可愛らしい女の子やセクシーな絵で「釣る」のは構わないのですが、「賭け」というものの地味だけど深いものを題材に(そしてそれが毎回クライマックスを構成)しているのですから、その部分は大切にそして真摯に描いていただきたいかなぁ…。
そうなればこのアニメも「賭けアニメ」という境地にまで達すると思いますし、それこそスポンサーの「HEIWA」さんとしても満足するんじゃないかと。