バクマン。 第14話『バトルと模写』

アクションマンガの真髄を学ぶために秋人は公園で見吉相手に格闘技の実地、最高は過去の名作の模写をして各々が目標に向かって格闘していた。その決意をジャック編集部で服部にぶつけるが服部は否定的。尚も食い下がる最高たちは、新連載のトラブルで編集部へ連れられてきた新妻エイジと顔を合わせることになった、というお話でした。
前半の秋人の行動につきましては、よく語られるように「推理作家は殺人を犯さなくとも作品は書ける」というアレがございまして、格闘経験がなくても作品は作れると思うのですが、多分ここで重要なのは「壁を前にして何でもトライする若さ」の方なんでしょうねぇ。
試してみて無駄と分かった、あるいは有用な経験だった、そのどちらでも構わない、と。この後のエピソードでこの「試したことそのものが後々の創作の糧となる」が伏線として利用されていたら凄いと思うのですが、多分ないな(笑)
模写については有効だというお話と、邪魔になるだけという両極のお話をよく聞くのですが、…試したことがないので分からないや(笑)
といった前半と打って変わって後半は燃える展開でございました。
ライバルとの初対面や主張を通すために踏ん張る場面などは、マンガ創作のバックステージものでありながら主人公たちの「冒険」が最初の岐路に差し掛かったように見え、王道展開かと。
なるほど、王道はどこにでもあるという事なのでしょうねぇ、納得。それにいたしましても新妻エイジくんは、もう少し「嫌な奴」として主人公の前に現れると思ったのですが、マンガバカ(良い意味で)だったのですね、…この先どう転がるのかは不明ですが。
物語といたしましては「ドラマチック」な展開は少ないと考えておりましたが、この地味なテーマであのジャンプで連載を続けている理由がなんとなく分かったような気がしたエピソードでございました。