えむえむっ! 第12話(終)『クリスマスの願いごと』

今日も今日とて(言い回しが古すぎますね)世間がクリスマスで浮かれていようとも関係なく、第二ボランティア部は願い事を叶えるために奔走。色々あった後で美緒の様子に変化を見つけた太郎は、というお話でした。
最終回ということで、ドタバタはございましたが「ハートウォーム」なお話で締めくくっておりました。
この作品は基本的には学園ラブコメでございまして、そうなりますと類似作品は世にあふれておりますから、埋没しないために差別化の手段として「変態」というインパクトのある設定を取り入れていたのだと思います。
その効果は3話までは維持されていたと感じられたのですが、それ以降はその効果が切れてしまっていたように見えまして、設定を活かしきれていなかったように感じられました。
ブコメでもあり主人公が高校生ということもございまして、あまり常軌を逸したお話を作れなかったという事情は理解できなくもないのですが、そうなりますと数多の類似作品との差別化が図れないという事態になってしまいまして、う〜ん。
この辺の事を一言で書きますと
はじけ方が足りない
という事になりますでしょうか。特に今期はその方面で狂った作品が存在しておりました(笑)ので、どうしても「弱く」感じられてしまいました。
「ギャグ」として見た場合、まあ内容につきましては「合う合わない」がございますのでそれ自体に特に不満はないのですが、やはりこの「固い」絵柄でギャグパートを消化するのは難かったでしょうか。
原型をとどめないほど崩しても良かった…、いえむしろそこまでやって丁度いいように思えるのですが、やはりここでも「はじけ方」に躊躇が見られのでございました。
どこか突き抜けて下されば。
まとめといたしましてはそういう事になりますでしょうか。