俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第11話『俺の妹がこんなにメイドなわけがない』

前半は「嫁と小姑」のお話。後半は日頃報われない京介を三人娘が歓待したお話。
両方のエピソード観て感じたことは桐乃の幼さということでしょうか。確かに外見は大人びておりますし、物言いは立派に「女」(笑)でございますが、その精神構造は自分の領域に他者を受け入れる事をよしとしていない、幼児そのものでございますねぇ。と申しますか、子供から大人への過渡期であると。その不安定さ故に本作の主人公足りえるのかもしれませんね。
不安定であるからこそ周囲といらぬ摩擦を引き起こし、そこに波風のたった物語が展開される訳でございまして、達観していたり物わかりがいい妹では…、それはそれで別の展開が待っているかもしれませんね(笑)
前半の麻奈実。天然の打たれ強さに笑わされると同時に、この作品唯一の常識人の存在に救われる思いでございます。
後半。これまでの仕打ちをプレゼントひとつで感涙してしまう「ちょろい」京介に、わたくしの同情心はマックスでございます。