STAR DRIVER 輝きのタクト 第十話『そしてマリノの初恋』

明るい学園生活のお話。タクト、モテモテ(死語)ですね。
今回のエピソードを観ておりまして、「学園戦記ムリョウ」のことを思い出しました。別に「似ている」ところなんか今のところないのですけれどね。
あの作品は地球の存亡をかけた戦いがある一方、淡々と楽しい学園生活も描かれる不思議な作品でございましたが、この辺の配置がどことなく本作と似ているように感じた原因なのかもしれません。
で、そういう事を思いついたついでに比較でもしようかとも考えたのですが、…荷が重い(笑)ので止めておきます。
…おきますが一点だけ。
あの作品では本来主人公でなければならなかった「ムリョウ」が後ろに引いて、代わりに「始」という平凡な(まあ最初のうちだけだったのですが)少年の視点で物語が進行するという仕掛けになっておりました。
これ自体もこの作品のオリジナルという訳ではございませんが、結果的に終始正体不明だった「ムリョウ」の背負っていたモノですとか、世界というものとの結びつきが実に分かりやすく見せてもらった効果がございました。
本作の場合、タクトを中心に物語が進行しているのですが、未だタクトがタウバーンを操っている理由ですとか、サイバディを壊す理由、さらに巫女の存在する理由、いやいやそもそもサイバディってなんだよ?といった疑問が山積みでございまして、その辺が観ていて邪魔(笑)
今回のように野球大会に勤しむ学生たちの楽しそうな様子や、マリノ・ミズノ姉妹の可愛らしい恋の様子が中心となりますと、特にそう感じてしまうのでございました。
取りあえず序盤では物語に直接関与しないような人物を作って、そのキャラに物語を進行させていた方が良かったのでは?と考えましたが、こればかりは物語が終わってみませんとなんとも。