探偵オペラミルキィホームズ #3『棺桶の恐怖』

この作品の名前はBSでアニメを観ていた時さかんに宣伝しておりましたので承知していたのですが、その時の印象は「可愛い女の子が難題を解いて行くゲーム」というものでございました。
で、本作の初期設定「トイズ」という存在を知り、「時に応じて各々のトイズを適切に使用することで謎を解くんだな」と考えたのですが…。
まあ原作ゲームの事はさておき、…いや「さておいて」はいけないのか(笑)
喪った「トイズ」を取り戻すために少女たちは奮闘努力するというのが作品コンセプトなのでしょうが、そこを予想の斜め上で作っている本作は「宣伝材料」としてのアニメとしては正解なのでしょうか?(笑)
新キャラとして警察組織に属する「G4」登場。
…基本的に本作にまともなキャラは登場しないという事が分かりました。しかし全員「変」でありながら物語が破たんしていないってすごいなぁ。
普通これだけおかしな連中ばかり登場してしまえば、誰かしらまともなキャラがおりませんと収拾がつかなくなると思うのですが、唯一まともそうなキャラが宿敵のアルセーヌなのですから、どうするつもりなんだろう(笑)
今回石櫃に閉じ込められたコーデリアを助けるためにエリーのトイズが一時的に回復したお話でしたが、普通なら「友を助ける心がトイズを取り戻す鍵」とかなんとかいい話に持って行きそうなところを、そこは放置でございました(笑)
なるほど、「トイズ」というのは実はそんなに大した問題ではなくて、それをきっかけに馬鹿馬鹿しいお話を作りたいだけなようです。寒いギャグも多いのですが、くだらない事でも突き詰めると笑いに転化するものだと実感しております。
ただ、このパターンでどこまで物語を持たせることが出来るのか、そこが楽しみになってまいりました。