おとめ妖怪ざくろ 第二話『あか、煌々(こうこう)と』

二話にして総角少尉のライバル花盾を登場させるとは中々やるなぁ。
登場人物の特徴は第一話終了時点で概ね諒解できましたし、二話でざくろの過去や妖人と人間の関係、そして主人公ペアに波風をたてる人物まで配置完了、と。
初期状態でここまで描いて下されば、あとは作者が用意してくれる物語だけに集中すれば宜しい訳で、最近の作品にしては非常に手錬れた構成だと思います。
確かに作品の核となる謎を延々と引っ張り、視聴者の興味を引き付けておくというのも正解だとは思いますが、エピソード単位の物語に自信があれば作品世界を早く視聴者に理解してもらう方が適切だと思います。
で、今回は定番の人間の身勝手さがクローズアップされておりましたが、ざくろの過去と併せてこの辺がこの作品の縦糸になるのかもしれませんね。
それと「退治」といいますか「調伏」と申しましょうか、あの時の巫女の舞(?)の演出が楽しくなってまいりました。
目の付け所が良いのでしょうが、それを映像にした時の美しさはアニメ版の良さなのかもしれません。今さんの作品ってこういった外連味たっぷり(良い意味で)の演出が上手というか、印象に残る使い方をいたしますなぁ。