えむえむっ! 第2話『似たものどうしのディスタンス』

変態…、いや自分の欲望に忠実な人が常識人…、え〜と、自分の欲望に不誠実な人(笑)の中にいるから目立つのであって、登場する人物全てが変態…、だから欲望に忠実な人ですが、であればその変態的行為は絶対化されて、本作で描かれていることは普通の恋愛だということですね。
その変態的行為に面白さを発見できるかどうかがこの作品を見続けられるかどうかの分岐点なわけなのですが。
辰吉の豹変ぶりはCVの佐藤利奈さんの熱演もございまして楽しませていただきましたし、変態同士の可愛い恋の描写も同様だったのですが…。
嵐子が男性恐怖症になった理由だけが生々しくていただけませんでした。「なにそれどこのおおかみ涼子?」というった展開ではなく、ここは先輩の変態的嗜好(脚フェチでもなんでも構いませんが)のトラウマ、あるいはそういう場面に遭遇したとき力いっぱい殴ることに快感を見つけたとか、変態作品としての正しいエピソードにしていただきたかったかと。
太郎の周りにいる先輩・友人・先生・姉・母親全てがそういう欲望に忠実な方々なのですから、ひとり嵐子だけがそうでない事で本作のバランスを著しく阻害しているように見えてしましました。
作画はXEBECにしては低調かもしれません。…もう一回視聴してみます(笑)