屍鬼 #07『第弑魑話』

兼正を怪しんでいるかおりと昭に会い、情報を得た夏野は「起き上がり」を実証するため恵の墓を掘り返すことを決意する。一方敏夫も科学的なアプローチを断念、「起き上がり」が事件に関係していると静信に告げるが、何故か静信の反応は鈍いものだった。そして正雄は吸血鬼としてのレクチャーを辰巳から受けていた、というお話。
「病人」が次第に衰弱して行ったのは何度も何度も「血」を吸われていたから、全ての「死人」が「起き上がれる」訳ではない事、吸血鬼の弱点などが語られておりましたが、この「弱点」の部分が怖いなぁ。
これがハリウッド映画であれば問答無用で対処するところなのでしょうが、小さな村の中ということはほぼ全員が顔見知りで(そういう描写は何度となくされておりましたし)、しかも原型が崩れている(笑)訳でもありませんので、いざその時に首をはねたり杭を打ち込んだり出来るものなのでしょうか。
多分この作品は「学園黙示録」とは全く方向性が違うと思いますので、この辺にも重点を、…置いてくれると嬉しいのですが(笑)
未だバンパイア側の描写は辰巳と沙子の二人だけでございますが、もしかするとこの二人は単なる引き金でしかなくて、本当に作者が書きたいものは恐怖に直面した時の人間の反応なのかもしれませんね。
といった妄想を抱いてしまう前に早く次が観たいです。