オオカミさんと七人の仲間たち 第10話『おおかみさんと御伽銀行のすごく長い一日』

今シリーズ(次シリーズがあるのかどうかは知りませんが)最終エピソードのようで、最終エピソードの発端でございますから特に感想はございません。
ひとつ書くことがあるといたしますと、本作に対して個人的な期待と現実に隔たりがあったなぁ、と。
お伽噺や童話などをモチーフにしながら「貸し」という設定を上手く使い、一方では涼子と亮士の不器用な恋の顛末が描かれる作品を期待したのですが…、まあ概ねその通りに進行はしていたのですが(笑)
であるのでしたら「鬼ヶ島高校」との抗争はサクッと切り上げていただきたかったですし、涼子と士狼のお話も同様にしていただきたかった。
そうではなく、鬼ヶ島高校との抗争を縦糸にするのであれば、毎回どこかにそれを匂わせるような仕掛けを見せていただきたかった。
これが2クールくらいの「尺」が取れるのでしたらバラエティに富んだ内容であっても構わないのですが、1クールという短い時間で「あれもこれも」は無理があるような気がしてなりません。
どこに焦点を当てたら作品が一番魅力的に見えるのか。その上で原作のどこを「引いて」どこになにを「足す」のか。
キャラデも動きも声優さんの使い方も好みなのですが、いやいや舞台設定も十分魅力的なのですが、それらが活かしきれているのかと考えますと、う〜ん。
…原作を読んでいないおっさんの戯言でございます。