HEROMAN EPISODE#22『MEMORIES』

前回サイを無傷で救えなかったことを悔やむジョーイ。本当のヒーローとはなんだろうと悩むジョーイは父・ブライアンのことを考えるのだった、というお話。
「ヒーロー」とは「なる」ものではなくて、「なった」もの…相変わらず表現が拙いですね。
え〜と、自分の意志でヒーローと呼ばれる者になろうとするのは違う。行為の結果他者から「彼はヒーローだ」と呼ばれる者であると考えております。
ブライアンはヒーローになろうとしたわけではなく、結果的にヒーローと呼ばれたに過ぎませんので、今回ジョーイが「僕は父さんみたいなヒーローじゃなかった」と悩む自体が間違いでございましょう。
尊重すべきことはなすべき時になすべき事をするという意志であって、ヒーローとはこうあるべきだと悩むことではございません
物語として今回のお話は父の思い出と自分のなすべきことをリンクさせて、その結果ジョーイが自覚したという上手いエピソードでございましたが、でありますからその過程のお話がいまひとつだった事が残念だったでしょうか。
もうひとつ書いておきますと、ここまでの傾向から本作におきましてキャラの苦悩というものは不必要かと存じます。カラッと明るいままでお話を進めた方が統一感はあるでしょうし、苦悩を描くのであれば全編を通してそのような雰囲気が必要かと。
非常に残念ですが、どちらに軸足を置いていたのか良く分からないまま終盤まで来てしまったように見えておりまして、今回のようなキャラの内面を描いたエピソードが唐突にしか感じられませんでした。