ゼーガペイン #20『イェル、シズノ』

アンチゼーガ・コアトリクエの自爆によって舞浜サーバは破壊され、絶望するキョウ。だが舞浜サーバに収められているデータは敵・ガルズオルムの本拠地もある月面に移されていた、というお話。
20話ですからもう最終盤なのですが、隠されている謎の解答は小出しでございますし、まだまだ謎の提示があるという、本当にキチンと終われるんだろうなといった不安もございます。
今回舞浜サーバ内のデータを月に移したのは「キョウ・シズノ・シマ」の三人だった事ですとか、シズノの名前を付けたのはキョウである事ですとか、シズノとシマのサーバ移行前のパーソナルデータがないですとか、物語の根幹にかかわるであろう謎が提示されました。
やはりオリジナルは良い!
放送回数に合ったエピソード配置、無駄のない展開、駆け足でもなく停滞もない。構成がしっかりしたオリジナルは観客を飽きさせないものだと再認識いたしております。
ですので、上で「本当にキチンと終われるんだろうなといった不安」と書きましたが、これが杞憂であることは間違いありません。納得の最終回が訪れる事でしょう、…多分(笑)
そんな中、リョーコが発した「戦う意味が分からない」という言葉が重かったですね。
6話の感想で

戦っても「勝ち」というものが存在するのでしょうか?既に無い「存在」を守る意味なんてあるのでしょうか?何と申しましょうか、全てが徒労のように思えます

と書きましたが、ここに来てこの問題が意味を持ってきたように思いました。本当に「戦う意味」なんてあるのでしょうか?多分あるんでしょう。でもその答えは最後にならないと明らかにはならないんでしょうし、う〜ん。
謎は作品に興味を持たせるための方便でしょうが、この問いの答えこそが本作の命なのでしょう。スタッフの用意した答えが楽しみでございます。