学園黙示録HIGHSCHOOL OF THE DEAD ACT7 『DEAD night and the DEAD ruck』

地獄絵図のマンション外に咲いた一輪の花!…、いや「プリキュア」ではございませんね。
ということで「希里ありす」がパーティに参加したお話。幼女と動物(犬)も加える「あざとさ」と申しましょうか「サービス精神」と申しましょうか、目配りに呆れた感心いたしました。
もっともパーティの女性キャラが「美人で巨乳」ばかりですので、今更美女が窮地に陥っていたとしても助けにはいかないでしょうから(笑)「子供」という設定は当然ですね。
さて、冴子が語った内容で「死者も生者も寄ってくる」というものがございましたが、生き残るための障害になるのは「奴ら」だけではないのだと、孝の博愛主義を諌めておりました。
確かにその通りなのですが、それを平然と語る高校生というのもどうなのかと。これで冴子にはそういう冷徹さを語るだけの過去の出来事があるとするならば何の問題もございませんが、どうなんでしょうね?
そういうパーティの詳細なキャラ設定が今後語られるのか、それともこのまま「察してくれ」状態で物語が進行するのか注目してみたいと思います。
そういえば、そもそもゾンビに関する情報も一切語られておりませんで、こちらも「察してくれ」でございましたね。
まあ下手に提示されてしまいますと、お話が中途半端に大きくなってしまいますし、「極限状態において人はどう行動するのか」といった作品の主題がぼやけてしまいそうですので、ここはスルーが妥当でしょうか。
本作に「原作の終了」と「それらをすべて描くだけの時間的余裕」があればこの限りではないのですが。
当座は右往左往する(であろう)彼らの生き様だけを丁寧に描いていただければと思っております。