HEROMAN EPISODE#20『MISSING』

頻発する誘拐事件を追っていたジョーイたちだったが、単独行動をしたデントンまでもが行方不明になってしまう。デントンを探そうとするジョーイとサイの前にホリーが現れて、というお話。
あれ?おかしいなぁ、大変見やすくなっておりました。原因は?と考えましたら「ヒーローマンが最後の方にチラッとしか登場しなかったから」という番組としては本末転倒な結論に至りました。
もう少し考えますと、ジョーイとヒーローマンの交流は描かれているのですが、ヒーローマンと視聴者の感情交流が上手く成立していないのが原因ではないかと妄想。
ここまで多少は感情表現も描かれているヒーローマンではございますが、現状で判断いたしますとアレにどれくらいの意味があるのか不明なんですよねぇ。
「どこからか訪れた謎の生命体が宿ったおもちゃ」で最終回まで引っ張るのでしたらこの感想は(いつも通り)的外れなのですが、最終的にヒーローマンになんらかの意志があるように描くつもりだといたしますと引っ張りすぎの感が強くなります。
感情移入できないヒーローなんか登場しない方が物語といたしましては「普通」に楽しめちゃう訳でございまして、今回ホリーの暴走や、周囲に迷惑をかけてはいるけれど本当は優しい女性なんですよといったエピソード、リナと父親の心の交流のエピソードの方が、謎のキャラとヒーローマンの対決よりも楽しめたのは当然かと存じます。
いっそのこと「ヒーローマン」が「鉄人タイプ」のロボットに描かれておりましたら、視聴者の興味はジョーイひとりに向くわけですから、その方が良かったのかもしれないと今回視聴しながら感じました。