けいおん!! 第18話『主役!』

澪がイルクーツクに転校するお話、…嘘です。
ここまで行きますと「あがり症」といったレベルではなくて「対人恐怖症」でございますなぁ…。社会に出るまではおっさんも同じようなタイプでしたので、気持ちはよ〜く分かりますが。
さて、文化祭と申しますと学園生活のメインイベントでございますし、「けいおん!!」というタイトルに従うのでしたら、ここは素直にバンド活動を描くことが正しいと思うのですが、本作はそうしなないようです。
まあ、「前シリーズでやっちゃったから本シリーズではもういいや」という事なのかもしれませんが、梓込みのHTTの文化祭はまだ描かれていなかったはずですし、HTTとして文化祭のステージに立つ機会はこれが最後なのですから、これはどうなのかな?と考えたりもいたしました。
深謀遠慮?
もし現状でHTTの活動をメインにして物語を進行してしまいますと、本シリーズにとりまして最大の盛り上がりが必要になってしまうように思えます。
ですが、本シリーズにとりましてそれが描かれるのは「卒業」のお話と絡めてであることは誰の目にも明らかであり、そこまでは辛抱してくださいということなのかもしれません。
もうひとつ。
これまで本作は限られた例外を除いて主要登場人物だけしか描いてきませんでしたが、今回初めて外部の(と書くのも変なのですが)同級生と積極的に交わる描写を選択するために、クラス単位の集団行動として舞台劇を用意したのではないでしょうか?
いや、修学旅行の時やマラソン大会でも描かれていたのですが、あの時は「外側」の接触で、今回は「内側」の交流…、うん相変わらず伝え方が上手くありませんね、察して下さい(笑)
恐らく残り話数を考えれば、彼女たちがクラスメイトと共に行動するエピソードを用意できるギリギリのところでしょうし、どうしてもそこは描いておかなければならなかったのじゃないかと。
この辺のことは最終回を観終えたあとでまとめて書きたいと思っているのですが、…かつて何作かでそんなことを書いておいて、投げっ放しした記憶もあるのでお約束はできません(苦笑)
それはともかく
そういった意味ではもう少し同級生たちとの絡みがあった方が良かったのではと考えたりもしたのですが、それをしちゃいますと「けいおん!!」ではなくなってしまいかねますし、さじ加減が難しいところでございますね。
同様に、音楽方面に特化してしまうのも「けいおん!!」ではないかと。彼女たちが過ごす「ふわふわ時間(タイム)」こそが「けいおん!!」という作品の魅力なんでしょうから。
さてさて、今回のように上級生が中心となってお話が回りますと「あずにゃん」はなかなかお話に絡めなくて不憫でございます。それと律に「中野!」とか呼ばれておりましたし。「梓」ではなくて「中野」だった意味はなんでしょうねぇ。…深い意味はないのかなぁ。
今回の感想のまとめといたしましては「いちご」ちゃんは可愛かった(笑)ということでございます、以上。