学園黙示録HIGHSCHOOL OF THE DEAD ACT2『Democracy under the DEAD』

内憂外患な物語。「外」にはゾンビ(作中では「奴ら」だそうですが)、「内」には剥き出しの悪意を纏った「普通の人」が登場。
オーソドックスな展開でございましたが、こういうキャラが登場したことを嬉しく思います。そう、「紫藤先生」の事でございます。「悪意」と書きましたが、人間、非常事態に直面すれば誰でもこうなる…訳でもないでしょうが、人の命より自分の命優先なのは当然かと。
主人公組でも孝と麗、そして沙耶も「暗黒面」(笑)に落ちておりましたが、序盤でこれ以上主人公組にこの役目を負わせたままですと、物語としてのスピードが著しく殺がれてしまうかと。この手の役目は別のキャラに負わせることが妥当と思いますので、紫藤の配置は物語を見やすくしてくれると思います。
紫藤がどこまで「成長」してくれるのか現段階では不明でございますが、まあ中盤までは頑張っていただきたいかと。かと申しまして、あまり成長してしまうのも考え物で、そうなりますと「主人公組」の生き様の描写の「邪魔」になりかねませんので、適当なところで退場していただきたいものでございます。
さて、感染は全世界規模のようでございますので、彼らはどこに安住の地を見つけることになるのでしょうか?楽しくなってまいりました。