会長はメイド様 第10話『さくらの恋はインディーズ』

親友さくらから、彼女が夢中になっているインディーズバンド「ユメミン」とのお茶会に誘われた美咲。しず子と三人一緒にお茶会に行った美咲だったが、というお話でした。
「ラブコメ」というものに偏見はございませんし、どちらかといえば「好き」な部類なのですが、同時に私の中では「ラブコメ短距離走者論(笑)」というものがございます。…いや、そんな御大層なものではないのですが。
以下偏見と思い込みに基づいた文章になります(笑)
「男と女」の恋愛が核になるのは「ラブコメ」に限った事ではありませんが、そこに「コメディ」の要素を取り込んだのが「ラブコメ」でございます。
この「コメディ」の部分に作者の個性ですとか手腕、能力が発揮されるわけですが、掲載雑誌が「少女用」ですから、連載開始時に用意されたインパクトのある設定や見せ方やギャグなども、連載が軌道にのりますと次第に登場人物の「恋の行方」に重きが置かれるようになってしまします。
「ラブコメ」といえど話の中心は上で書いた通り「恋愛模様」でございますから、それ自体は悪いことなどではありません。ただ「ラブコメ」の「コメディ」が置き去りにされてしまうことで、それまで「ラブコメ」を読んだり視聴していたはずなのに「ラブ」だけのものを見せられることが「男」には辛かったり(笑)
「ラブコメ」が本当の意味で「ラブコメ」であるのは当初だけという作品が実に多く、途中から「ラブ、時々コメディ」に変化してしまうように思えてしまうのでございます。
それ故の「ラブコメ短距離走者論(笑)」でございまして、「ラブコメ」で長期連載を駆け抜けたという作品は…、そうですね、一番最初に頭に浮かぶのは高橋留美子さんの「うる星やつら」でしょうか。
あれは異常な状況を延々と引っ張ることのできた初期設定を最後まで活かすことができた作品でしたが、逆に「ラブ」の部分が薄かったと見えなくもありません。もっともあの電撃こそ「ラブ」と見ますと立派な「ラブ」とも言えますが。
本作は初期の異常な状況や人物設定の面白さが落ち着いてくるに従い、笑いの部分がどんどん薄くなっているように見えてまいりました。
で、何が書きたかったかと言いますと、ここまで「ラブ」寄りのお話になってしまうとおっさんにとっては限界(笑)ということでございます。
次週もこの路線でしたらギブアップするかもしれませんが、あしからず。