Angel Beats! [EPISODE,09] In Your Memory

目覚めぬ奏に付き添っていた音無は何時しか眠りに就いた。そして彼は生前の記憶の続きを見るのだった、というお話。
放送を観ていた時の感想は
「おいおい、作品コンセプト全否定かよ!」
という、実に素直なものでございました。神の敷いた「運命」というレールに反旗を翻す少年少女の物語じゃなかったの?違うの、死ぬの?
まあ、公式サイトのどこにもそんなことは書いてありませんので、そう思い込んだのはこちらの勝手でございます。だといたしますと意図的にこちらをミスリードさせた腕前には脱帽・・・、はしませんが。
「チェス盤をひっくり返した」のか「ちゃぶ台をひっくり返した」のか難しいところでございますが、ひっくり返した先が「正しく穏やかに成仏させよう」といった。至極真っ当な物語では「これまでのストーリーは何だったの?」と唖然としても誰も私を責めたりはしないでしょう、多分。
と申しますか、これをやりたかったのなら最初から素直に傷ついた心を癒し慈しむことで満足させて成仏させてあげる物語を作れば良かったのではないでしょうか。
その方が泣きやすかったと思うのですが、どうなんでしょうね。
それと私はずっと「音無は抵抗を続けるゆりたちSSSに手を焼いた神が、彼らの本当の気持ちを調べるために自分の記憶を操作して彼らの中に入り込んだ」と考えていたのですが、これはどうやら大外れでございました(笑)
「創作」って本当に大変ですねぇ・・・。