ゼーガペイン #10『また、夏が来る』

うあぁ、回を追うごとに「哀しさ」が募ってまいりますなぁ。今回が10回目なのに今からこの様では私の涙腺は持ちそうにありません。
部室の整理をしていたリョーコはロッカーの中から「河能亨」が撮影したビデオを偶然見つける。そこには舞浜の風景が写されているだけだったが、リョーコは強く心を揺さぶられるのだった、という…お話?
今回は次第に覚醒して行くリョーコを中心にお話が進行しておりましたが、完全覚醒してセレブラント加入は既定路線のようでございます。今回分かったことは、覚醒した「意識」が戦うことになる、そして死ぬこともあるということでございました。
戦闘中に著しいデータの欠損があると修復不可能=「死」ということらしいのですが、データである以上緊急転送で「死」は回避できそうな気がするのですが、どうも違うようです。この辺はそのうち説明してくれそうなので待機。
シマやシズノが問題を「夏休みの後」へ先送りしているのも、ここまで観ていれば「それは永遠にやって来ない時」であろうことは予想出来まして、それがまた哀しい。サーバーの中の「意識」は何も知らないで生き、恋をして、でもそれも永遠に明日のない行為だと。
現実と仮想の正体をキョウが知った時点で、「仮想」の世界を描くよりも敵と戦う方を「主」にしても良いような気がしておりましたが、浅はかでした。この作品は戦いを描いてはいても、敵との戦いという直接的なものを描いているのではなく、自己との戦い…いや違うな(笑) いつもの通り適切な言葉が見つかりませんので保留させていただきます。
作中リョーコの書いた「虹の記憶」は彼女が覚醒し始めていることを表現していると同時に、この作品の行く末を暗示しているようで胸を締め付けられました。辛い。けれどこの辛さを乗り越えて見続けさせるパワーには感心いたします。
うん、6話まで辛抱して良かった(笑)