さらい屋五葉 第五話『上手くいくさ』

「江戸患い」になってしまった政之助が療養のためにやっかいになったのは「ご隠居」の家。そこでご隠居と梅造の繋がりが語られるお話。
梅造と仙吉のほんの僅かな差が、同じようだった二人の運命を大きく隔ててしまう。しかし上手く足抜けをできた者は再び悪事に手を染めて、掟を破って逃げだしたもう一方は悪事から足を洗いたくともどこまでもそれが追いかけてくる。
なんともやるせないお話でございまして、「宿命」の残酷さに翻弄される人の小ささというものが、くすんだ色彩の画面や抑揚を抑えた声優さんの演技などで見事に表現されておりました。
降りかかる、あるいは逃れようのない「運命」と対峙した時、彼らはどう身を処すのでしょうか。そして政之助はどんな答を出すのでしょうか。