ハートキャッチプリキュア!第16話『ライバルはえりか!演劇部からの挑戦状です!!』

演劇部の高岸あずさがファッション部を見学。そこでえりかと意地の張り合いとなってファッション部の総力で舞台衣装を作る事に。だがあずさの厳しい指導に嫌気がさした部員たちは演劇部を辞めると言い出して、というお話でした。
多分お話の「キモ」は「ひとりでなんでも仕切ろうとしないで皆で仲良く」と言うことなんだと思います。・・・それとリーダーの資質と申しましょうか。
えりかは他の部員を引っ張るけれど独善に陥ることなく、他人の意見の方がより良い思えばその意見を取り入れる度量の大きさを備えている。一方のあずさはと言えば意欲が空回りして他者を遠ざけてしまう、と。
この対照的な二人を交互に映し出していた場面は効果的かつ印象的でございました。
ただですねぇ、おっさんとまではいかなくともある程度の年齢の視聴者には別の感想を待たれた方も多かったんじゃないかと思ったりしたのでございます。
確かにあずさは強引なところがあるのですが、間違った事をしたり言ったりしていた訳じゃありません。ファッションなど最終的に個人の(感性など)問題に帰結するものと違い、舞台は大勢の力がひとつにならないと成立いたしませんから、「船頭」は時に憎まれ役を買ってでも集団を統率しなければなりません。そうしませんと「船」がどこへ行くのかわからないでしょう?
むしろその「船頭」の心を分かってやれよ!と中間管理職は思っちゃう訳でございます(笑)
物語として「えりかとあずさ」の対比を使いたかったのでしょう。それは分かる(笑) ただ、この場合ファッション部の部員と演劇部の部員の対比をすべきじゃなかったかなーと、中間管理職の悲哀を知る者はあずさを擁護してしまうのでした(大笑)
そうしたひねくれた物の見方をしないであろう本来の対象者には分かりやすくてためになるお話でした。・・・と申しますか、ためにして下さい(笑)お願いだから。