迷い猫オーバーラン 第7話『迷い猫、乗った』「勇者超人 グランブレイバー」 第26話―覚醒の光―

今回の責任者は「久城・ガン×ソード・りおん」さん。
このためだけにOPもEDも用意した意欲は買いなのですが、AIC制作ですと前期の「そらのおとしもの」も似た様な事をしておりましたので、インパクトといった点ではさほどでもなく。
作画はサンライズの第8及び第11スタジオの手によるところが大きく(とか書いておりますが、サンライズってそんなに多くのスタジオがあることを今知ったんですが)、特に破綻したところもなく良好でした。
パロディをやる時は最低でもこれ位の作画でやっていただきませんと興が削がれますので良かった、良かった(笑)
で、肝心のパロディですが。う〜ん、この番組を観ている視聴者が昭和の昔のロボットアニメのエッセンスを取りだして喜ぶのかとても疑問でございました。年齢的に古すぎると思うのですが、どうなんでしょう?
確かにこの時代のものは定型化かつ様式化しておりますのでパロディにし易いかと思うのですが、既にオリジナルを観た事のない方々が視聴者の大部分を占めていらっしゃるでしょうから、いつまでもこの時代を引きずっても、ねえ。
もうそろそろ「エヴァ」やそれ以降の作品を堂々とパロディにしてもいい時代かと思うのですが、どうでしょう。そしてやる時はモロパクリするように(笑) 庵野監督が「(オリジナルと)そっくりそのまま!」と尺もカット割りも原典準拠させていた例もございますので、ね。
そういった意味で、今回の「雰囲気」だけを借りてきたものでは「笑えません」でしたし、「驚き」もございませんでした。まあこんなご時世ですから堂々としたパクリというものは厳しいのでしょうが、どうせやるのなら徹底して頂きたかった。
ただ、この作品の制作方針のようなものは支持したいと思います。「なんでもあり」というのは次が予想できない楽しさがございますので。・・・ただどうしても計算された構成に見えないのは気のせいでしょうか?その辺がどうにも・・・。