閃光のナイトレイド 第7話『事変』

川澄綾子の役名が未だ分かりません、気になって眠れません(笑)
それはともかく、関係各所に配慮した結果ネット配信のみとなった第7話でございますが、内容は本編の数年前に起こった「柳条湖事件」を描きそこから始まる「満洲事変」を匂わせながら、歴史の影に暗躍(?)する川澄綾子さん演じるところの「預言者」えお登場させて本編と繋がらせて終わるといったエピソードでございました。
前回のお話を観終えた段階でこの措置(ネット配信)を知り、創作というものの自主性はどうした!と内心憤ったものですが、う〜んまあ、なくても良いエピソードと言えば言えなくもございませんし、必要なエピソードだったと言えば必要だったし。判断が難しいところでございます。
この「時代」を描くのであれば必要不可欠で、むしろ第1話に持ってこなければならなかったと思います。これが第1話に置かれていれば「時代の空気」や桜井機関の置かれた状況、そして緊迫感などが視聴者に予備知識として簡単に認識させることが出来たと思うのでございます。
それを7話として(多分)中間点に持ってきて、しかもテレビだけしか観ない方には観ることの出来ないメディアで放送してはエピソード自体の存在理由が見つけられません。う〜ん。
それと今回キーアイテムとして登場していた「カメラ」の扱いがもう少し何とかならなかったかと。葛や葵が写真館で働いている設定なのも、恐らくこの動乱の時代が終わり、その時代に生きた者が皆死んだとしてもカメラで撮られた写真は永遠に生き続ける、歴史の証人として。といった意味合いがあると思うのですが(思い込みかなぁ)、それを印象付けるシーンが欲しかったかな?
あるいはあの新聞記者の持っていたカメラが巡り巡って葛の手元に辿り着いた。あの事変を見た物言わぬ証人として、かな?いずれに致しましても折角の小道具なのに使い方が淡白過ぎたと思いましたよ。
内容としては「石原莞爾」や「建川美次」「板垣征四郎」などの関与を中心としておりましたし、すごく一面的な描き方でございましたので、放送しなくても良かったのかもしれません(笑) 紅い国だけでなく「軍オタ」「歴史オタ」の方から非難されかねませんしね。
余談ですが私の生国は「石原莞爾」と同じなのですが、この方の名前を知ったのは高校の歴史の教科書が最初という、実に歪な歴史教育を受けております(笑)
この方がなさった事を正しく教えないというのは、歴史に対する冒涜以外の何ものでもございませんし、それはこの方だけでなく、あの時代を生きた方々全てに当てはまるかと存じます。
アニメでそこまで踏み込むのは難しいのかもしれませんが、その覚悟がないのでしたらこの時代を下敷きにして描く事は避けるべきだったかと思います。