HEROMAN EPISODE#7『RESISTANCE』

核攻撃を躊躇する大統領ですとか、ホワイトハウスへの攻撃阻止を優先するデントン教授ですとか色々テンプレでございました。
テンプレのいい所は面倒な手続きをカットして物語を進行出来るところだと思いますが、日本人の感性といたしましてはここは多少ひねって頂きたかったかなぁ、と思いました。
まあ「やたらと核を撃ちたがる大統領」というのもテンプレですし、「入れ物なんかいくらでも建てなおせる!だが失った命は取り戻せない。だからウィルたちの救出が第一だ!」と宣言するデントンもテンプレなんですが、面白味や心情的にはこちらの方が感情移入出来たのではなかったかと。
物語は新たな悪役が登場し、別の局面を迎えようとしておりますが、ここもある意味ではテンプレ・・・、と申しますか数十年前に日本のロボットアニメが通ってきた道で、その後日本では人の業や性といった哲学的な問題を前面に押し出した作品へと変化していっただけに古さが際立ったようにも見えます。
ですが、精神的な問題といった袋小路に嵌り込んで上手く脱出できないでしまった作品(それすらも「失敗作」ではないところに日本のアニメの凄さがあるのですが)と一線を画す単純明快な作り自体は嫌いではございませんので、これはこれで。
次週にはスクラッグの親玉と最終決戦?でしょうか。展開が速いなぁ。最終的な敵は結局人間という展開になりそうですが、これもテンプレ・・・(笑)