会長はメイド様 第4話『ネットアイドルAOIちゃん』

店長さつきの親戚の子、「ネットアイドルAOI」が家出をしてメイド・ラテへやって来たことから始まるドタバタ。
この「親戚の子」というところがミソでございまして、最初から「甥」とさつきに喋らせてしまえばお話は膨らみません(笑)が、だからと申しまして「目新しい」かと自問すればそんな事はなく。
ですが今回のお話の「芯」はそこにある訳ではなく、ある意味今週の「プリキュア」同様「好きなものを誰憚ることなく好きと言える自己の確立」といった、永遠のテーマを内包している・・・のかなぁ(笑)
そんな風に考える事もなく、展開されるお話は桜井監督お得意の「笑いの中で、少しだけ染み込んでくる良い話」という構成になっておりました。
これは原作によるところなのか当話スタッフによるところなのか、それともシリーズ構成の池田眞美子さんや監督の桜井さんの力なのか分からないのですが(多分全てが上手くかみ合っているのでしょうが)、キャラクターや作品世界に「ブレ」がなく、そのためどっしりとした安定感がございます。
その「土台」があればこそ、どのように「遊んだ」といたしましても作品世界から逸脱しないで済んでいる要因なのではと思っております。
この辺が「迷い猫」との大きな違いかと存じます。ただし、あちらも「バラ」であれば問題はないのですが、シリーズとしてみた場合その差は歴然としているかと。
桜井監督の安定感に今さらながら感心しております。