さらい屋五葉 第三話『徐々に巻き込んで』

弥一の紹介で米問屋「近江屋」の用心棒の仕事にありついた政之助だったが、そこは「五葉」の次の仕事の標的だった、というお話。
政之助の芒洋としたところが気に障るかそうでないかが好き嫌いの分かれ目でしょうか。まあもう一方の主人公「弥一」が奥が深く何事をも見通しているかのような人物に描かれておりますので、その対比としてはこういった人物設定になってしまうのも致し方ないところなのでしょうが。
今回も「誠之進」のお話が出てまいりましたが、なるほど彼自身が「勾引かし」の犠牲者であり、五葉という組織を作った・・・のかもしれませんが、以前視界不良(笑)
こうやって交互に描きながら「何か」を見せるようでございます。雰囲気も作りもとても落ち着いた作品ではございますが、その落ち着きが受け入れられるのか(下世話に書けば売れるのか)心配。
昨今の経済情勢を鑑みれば、この手の作品が今後製作されるかどうかの試金石のような気がいたしましてねぇ。・・・私の心配することではないのですが。